第20回クリティカルパス実践セミナー in名古屋
−クリティカルパスの概念・必要性の理解と 作成活用能力の向上− |
国立病院機構名古屋医療センター 地域医療研修センター主幹 山田堅一 |
暑い名古屋で、ホットな実践セミナーを開催する事が出来ました。愛地球博開催中で、大相撲名古屋場所の中日、海の日を含めた3連休中、という名古屋に100名という多数の参加者をお迎えしました。
1日目は午後からのスタートで講義により「クリティカルパスに関する基本的事項」を理解し、夕刻にはクリティカルパス作成を行うために10の実践グループに分かれ、役割分担と作成するクリティカルパス名の決定等、作成の実践段階に入ることができました。2日目は早朝より夫々のグループに分かれて、医療者用クリティカルパス、患者用クリティカルパスの作成に入り、各グループとも休憩時間もなく3時間をフルに使って熱心に取り組んでいらっしゃいました。午後に各グループの作成したクリティカルパスの発表があり、夫々成果を持ち帰って頂きました。
セミナーの実施に関しては、いくつかの心配がありました。1.果たして名古屋に参加者は集まるのであろうか?2.当院職員で運営が上手くできるか?特に司会、タスクホースができるか?3.会場設営に問題はないか?4.食事、トイレなどは多数の参加者に対応できるか?などなどです。実際には学会事務局のお力で、多くの問題はクリアされました。予想外の問題は、名古屋で宿泊先が確保できず多くの方にご迷惑をおかけしたようで、申し訳なく思っております。今後の開催に際しては、施設外環境にも目を向けたいと思います。色々不手際はあったと思いますが、参加者の熱意と学会事務局の指導により、セミナーが無事終了できたことを改めて感謝しております。
会場風景
第3回九州・山口連合大会 |
会長:長崎県立島原病院院長 向原茂明 |
平成16年11月19,20日の2日間にわたり、第3回医療マネジメント学会九州・山口連合大会が、長崎県ハウステンボスを会場に行われました。大会のテーマは、「時代の先端を進む患者中心の医療マネジメントを考える」で、特別講演は、国際医療福祉大学院院長の開原成允先生の「電子カルテは本当に役に立つか」と、八尾総合病院院長の森功先生による「医療の品質管理」でありました。九州一円から約1,000名の方が参加していただきました。会場が、ハウステンボスということもあり、討論は?と心配もしましたが、会場に入りきれないぐらいの参加者で、各会場で熱い議論が、活発に行われていました。天候にも恵まれ、皆さん、お帰りの時には、お土産を手に、ハウステンボスの雰囲気もちょっぴり楽しんでいただけたと思います。
会場風景
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第8回静岡県地方会 |
世話人:静岡赤十字病院整形外科部長 濱田一壽 |
第8回医療マネジメント学会静岡県地方会を平成17年2月26日(土)に静岡市において開催しました。静岡赤十字病院隣の日本赤十字社静岡県支部を会場としました。
今回はテーマ演題として、1)クリティカルパス導入の目的とその評価、2)DPCに向けてのクリティカルパスの見直し、3)リスクマネジメントとクリティカルパス、の3つを取り上げ、遠く亀田総合病院を含め11施設の発表がありました。
クリティカルパス展示では1)消化器領域;大腸切除、2)産婦人科領域;帝王切開、3)神経内科領域;脳梗塞、4)整形外科領域;大腿骨頸部骨折、の4つのクリティカルパスに合計16施設の参加があり、各々分かれて1時間のディスカッションを行いました。今回はクリティカルパスにのりにくい整形外科の疾患を含めましたが、リハビリテーションの速度の設定、退院あるいは転院の時期をどのように設定したらよいか等、各病院の工夫や苦労話が聞け、有意義でした。学会参加者は150名(有料参加者130名)で、盛況のうちに終わりました。この学会から何かをお持ち帰りいただけたと確信しております。
現在静岡県地方会の幹事施設は7施設で、学会は年2回行なわれています。次回は平成17年8月6日(土)に富士宮市立病院 鈴木憲次 世話人のもとに開催される予定です。
会場風景
第5回長崎地方会 |
世話人:長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 教授 大園惠幸 |
第5回長崎地方会は「医療連携の展開とクリティカルパスの展望」というテーマのもと、平成17年2月26日(土)長崎ブリックホール国際会議場にて開催されました。
本地方会への参加者は257名、一般演題(口演)は20題、クリティカルパス展示16題でした。今回の特徴は、従来よりも医療連携に関する演題が増えたことで、特に病院以外の医師会、歯科医師会の先生方による病診連携の発表や医療関係者以外からも患者情報の共有化等に関する発表があったことです。
特別講演は九州大学大学院医学研究院の信友浩一教授とNTT東日本関東病院の坂本すが先生にお願いしました。信友教授は「施設完結型医療から地域完結型医療へ」と題し、具体的事例を挙げながら地域を基盤とした医療システム構築の重要性を講演されました。また坂本先生は「クリティカルパスの課題と展望 −電子化とパス−」の中で、NTT東日本関東病院の電化パスの実例を示されながら、その有用性と今後の課題についてお話いただきました。
抄録集は http://www.kkoji.net/jhm_nagasaki/からダウンロードできます。 (文責:長崎大学医学部・歯学部附属病院地域医療連携センター 副センター長 川崎浩二)
会場風景
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