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2003年12月1日          医療マネジメント学会News Letter            第15号(7)
第3回北海道地方会報告
  当番幹事:市立札幌病院泌尿器科部長 富樫正樹

 第3回医療マネジメント学会北海道地方会は平成15年10月4日(土)、本年新装オ−プンとなりました札幌コンベンションセンタ−において、市立札幌病院(会長代行:富樫正樹泌尿器科部長)が当番幹事として開催されました。会場は新しく、広く、また設備も立派なものでした。ただし、まだ新しいためか周囲の設備が乏しく、昼食など参加の皆様には少々不便であったかも知れません。
 一般演題としてはクリティカルパスを中心に21題、クリティカルパス展示7題。特別講演には札幌医科大学藤森研司講師に、特定機能病院に本年4月から導入された包括医療(DPC)についてのご講演をいただきました。シンポジウムには「院内感染対策」をとりあげ、道内の主な4施設(大学病院も含む)から、委員会の在り方や現状について報告いただき、熱心な討論が持たれました。有料参加者は190名で盛会裏にやや予定時間を超過して無事終了いたしました。当日の演題内容が早速各病院に持ち帰られて実践に生かされれば・・・と念じております。
 なお、今回は新たな試みとして、演題のメ−ル登録、パワ−ポイントでの発表をお願いしましたが、会員の皆様には格別のご協力をいただき無事終了出来ました事を重ねて御礼申し上げます。来年度は新日鉄室蘭総合病院が当番幹事と決定しまして、来年のますますの発展を誓って解散と成りました。

会場風景

第1回石川地方会報告
  代表世話人:山中温泉医療センター長 高橋一郎

 第1回医療マネジメント学会石川地方会が山中温泉医療センター高橋 一郎代表世話人のもとで平成15年11月8日に開催されました。 当日参加者は220名を越え盛況の内に終わりました。石川県では地方会の発足が遅れ気味でしたが、各施設のクリテイカルパスへの取り組みは進んでおり、多くの参加者にとって有意義な勉強会となりました。
 第2回は石川県立中央病院の久保 実 世話人のもとで平成16年11月6日(土)に開催される予定です。

会場風景
第2回九州・山口連合大会報告
    会長:国立療養所壱岐病院長 木村圭志

 医療マネジメント学会第2回九州・山口連合大会を去る11月22日(土)に熊本において開催しました。昨年国立病院九州医療センター副院長(当時)吉田晃治会長のもと福岡で第1回が開催されたのに続くもので、本年は山口県も含め九州・山口連合大会としました。好天にも恵まれ参加者は1000名を超え、些か狭い会場でしたが熱気溢れる大会となりましたことに対しまして参加者及び関係各位に感謝致します。また各講演の司会や座長をなされました方々には御礼申し上げます。
 本年の熊本開催の準備は昨秋以来すすめてきましたが会場の確保が容易ではありませんでした。熊本市内の主要会場を検討しましたが500名収容の近接した2つ以上の適切な会場は少なく、結局熊本学園大学の12号館で開催することとなりました。学会内容に関しては九州・山口の各県代表役員との協議の上で進め、特別講演、シンポジウム等で取り上げる課題、そして大会全体のテーマをクリティカルパス中心に設定するよう検討し、医療の安全と質の向上を取り上げることとしました。このコンセンサスに則って“さらなる医療の質の向上を求めて”を今回の大会テーマとしました。
 医療安全に関連した危機管理について特別講演を国際政治・軍事アナリスト小川和久氏にお願いしましたが、危機管理の基本が示され迫力ある内容によって会員を魅了したことから演者選定は時機を得ていたと思われました。行政の立場から厚生労働省の永田充生氏に「医療安全推進への取り組み」を、武末文男氏に「クリィテカルパスへの期待」を依頼して今後の医療の進む方向性を考える上で有意義でありました。シンポジウムは「医療安全対策の現状と課題」と題して福永秀敏氏と高島シノブ氏が司会し、鮎澤純子氏、江藤雄史氏、池井聰氏、中尾時子氏がシンポジストを務め、この問題の現況が明確に示されました。クリティカルパス教育講演シリーズ「クリティカルパス最近の進歩」6題は会員の関心が高く時間が不足気味なほどに盛況でした。ランチョンセミナーでは「これからの医療連携」を信友浩一氏、「クリティカルパスとDPC」を武藤正樹氏、「クリティカルパスと原価計算」を渡辺明良氏、「EBMに基づいた院内感染対策―薬剤の取り扱い方―」を尾家重治氏がそれぞれ担当し当面の医療問題について解説されました。また、基調講演として宮崎理事長から医療マネジメント学会の目指す方向と活動状況とが示されました。
 一般演題88題とクリティカルパス展示100題の発表も熱気ある討議がなされ、医師と看護師の二人座長による進行は良い方式と思われました。