第1回高知地方会報告
会長:高知県立中央病院院長 堀見忠司
「第1回医療マネジメント学会高知県地方会」は、平成15年8月30日(土)14:00〜17:30まで、国立高知病院診療部長大串文隆先生のご尽力のもと、「国立高知病院地域医療研修センター」で約190名の参加者をもって開催されました。本会は記念すべき初めての会でプログラムも抄録集も全て手作りで行いました。
まず当学会理事長の宮崎久義先生(国立熊本病院長)に「医療マネジメント学会からの情報発信−クリティカルパスを中心に−」の特別講演を頂きました。当学会の歴史や取り組みなどについて約90分の講演の間、聴衆は熱心に耳を傾けておられました。また主題は「クリティカルパス」をはじめ「医療事故」、「院内感染」、「医療連携」、「電子カルテ」に関連した12題が報告され、積極的な意見や活発な討論で時間が瞬く間に過ぎ、皆様方の関心の深さを物語っていました。
今後は医師や看護師のみならず沢山の医療関係者が参集し、本会の更なる発展が窺えました。
会場風景
第3回栃木地方会報告
会長:済生会宇都宮病院院長 中田 功
平成15年9月20日午後1時から5時10分にかけ栃木県済生会宇都宮病院において、第3回医療マネジメント学会栃木地方会が開催されました。内容としてシンポジウムとクリティカルパス展示、特別講演が行われました。学会参加者は212名でありました。
指定シンポジウムの主題は「パスへの取り組みをこう考える」であり、国立栃木病院 羽金和彦氏と済生会宇都宮病院 菊池俊子氏の司会のもとに行われました。参加シンポジストの芳賀赤十字病院医師北郷実氏は医師の立場から、宇都宮社会保
会場風景
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険病院看護師提箸小百合氏は看護師の立場から、国立栃木病院薬剤師神谷淳子氏は薬剤師の立場から、上都賀総合病院看護師柴田由里子氏はパス委員会の管理者の立場から、済生会宇都宮病院情報室長高久定男氏はパス委員会のバリアンス分析者の立場から発言しました。
クリティカルパス展示はソケイヘルニア、扁桃腺手術、糖尿病に関する指定展示とその他の展示に分けて行われ、164題の展示がありました。
特別講演は二題あり、メイヨークリニックのLinda Herrick氏から「メイヨークリニックにおけるクリティカルパス」、東京医科歯科大学保健衛生学科 阿部俊子助教授から、「生き残る病院と医療のあり方」―パスを通して適正人員配置と医療費を考える、という題でそれぞれ行われました。
(文責:済生会宇都宮病院副院長 大塚秋二郎)
第2回沖縄地方会報告
会長:大浜第一病院院長 石井和博
第2回医療マネジメント学会沖縄地方会学術集会は平成15年10月4日(土)におもととよみの杜(豊見城市)を会場として県内の医療関係者約150名が参加して開催されました。
一般演題は14演題を5セッション(医療事故、リスクマネジメント、クリティカルパス、その他@A)に分けておこなわれました。その主なものを紹介すると、第1セッション「医療事故」ではアメリカ航空宇宙局が採用している4M4Eマトリックスを用いて医療事故分析を行っている報告が行われ、フロアからは自院で取り組みたいので早速に資料を欲しいと請求する声も聞かれました。「リスクマネジメント」ではアジ化ナトリウムの誤服用を防止する為には病院全体が取組むことの重要性を訴えた検査室の報告や「クリティカルパス」では本年5月に沖縄で開催されたクリティカルパス実践セミナー受講後に取組んだ事例の紹介、第4・第5セッション「その他」では、回復期リハビリテーション病棟の現状を県内外の施設と比較検討した報告や急性期病院を目指す上での紹介率のアップと平均在院日数短縮という課題に取り組んだその成果の発表など、広範囲にわたる内容でした。発表者も医師・看護師・臨床検査技師・診療放射線技師・MSW・事務職などと様々でした。
最後に、高良英一地方会副会長より、今後もますます多種多様の発表がおこなわれ、活気と個性のある沖縄地方会の発展を期待したいとの閉会挨拶で第2回医療マネジメント学会沖縄地方会学術集会は幕を閉じました。
(文責:大浜第一病院事務部長 真名井 敦)
会場風景
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