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2003年7月1日          医療マネジメント学会News Letter            第13号(4)
セミナー&地方会開催報告
第5回クリティカルパス実践セミナーin横浜報告
−クリティカルパスの概念・必要性の理解と作成活用能力の向上−
 横浜市立大学医学部医療安全管理学教授
                  橋本廸生


会場風景

 平成15年3月1日,2日に医療マネジメント学会主催の第5回クリティカルパス実践セミナーin横浜が横浜市立大学医学部ヘボンホールを主会場として開催されました。関東一円という我々の予測を超えて全国からの参加がみられました。学会事務局によるとシリーズで実施しているセミナーへの参加希望者が多く、結果的にこのような調整があるとのことです。「個別性への対応を向上させるためにこそ共通部分の標準化が必要である」との考えで、クリティカルパス普及の院内活動が上向きになりかけた頃ちょうど事務局からの会場依頼があり、引き受けました。セミナー開催にあわせてその前日に院内パス大会も実施しました。実践セミナーへの院内参加者は自分たちの活動のベクトルに自信を持ってくれたようです。今後の戦略は、セミナーへの参加者を拡大し院内にパス作成の指導者層を確立することと、院内でバリアンス分析の統一的な討論ができる力をつけることです。契機を与えてくれた学会に御礼を申し上げます。

第8回クリティカルパス実践セミナーin大阪報告
−クリティカルパスの概念・必要性の理解と作成活用能力の向上−
国立循環器病センター心臓内科CCU医長宮崎俊一

 平成15年5月10,11日の両日にわたって国立循環器病センターにおいて医療マネジメント学会主催のクリティカルパス実践セミナーが行われました。当センターでは本年4月から包括医療が導入され、以前にも増してクリティカルパスが重要になる状況でしたので当センター職員の多くが関心を持って、そして積極的に今回の実践セミナーに関わってくれました。豊田看護部長は先頭になって今回のセミナーの準備をして頂き、友池病院長からは全面的なバックアップをして頂きました。お二人のお力により運営部、看護部、診療部の協力が得られることになりまさに国立循環器病センター挙げての応援体制でした。
 セミナーには100人の参加者があり、少なからず多くの申し込みをお断りしたと聞いております。参加者はきわめて熱心な方々ばかりで、新米コメンテーターとしてアドバイスするつもりが、むしろ教えて頂く場面もありました。お互いに職種を越えて議論することがクリティカルパスの最も重要なポイントと再認識したセミナーでした。

グループワーク


第9回クリティカルパス実践セミナーin沖縄報告
−クリティカルパスの概念・必要性の理解と作成活用能力の向上−
     大浜第一病院事務部長 真名井 敦


 平成15年5月17日・18日沖縄県豊見城市「おもととよみの杜」を会場に「クリティカルパスの概念・必要性の理解と作成活用能力の向上」のテーマのもと第9回クリティカルパス実践セミナーin沖縄が開催されました。沖縄での初めての開催ではありましたが、県外及び離島からの参加者も多く、クリティカルパスの必要性が高まった感がありました。
 オリエンテーション・開会式の後に講演が4題続き、フリーディスカッションでは日頃の悩み等について相談が寄せられ、コメンテーターより明確な回答が得られていました。
 意見交換会は「かりゆしアーバンリゾート那覇」に会場を移動し、泡盛で乾杯しながら各グループの親睦と明日に備えた担当割り振りなどが美しい夜景を満喫しながら行われました。
 2日目は各グループに分かれ、クリティカルパスの作成、発表、討議を行ないましたが、医師・看護師・その他のコメディカルが一つになって作成する機会はなかなか無く、各参加者はその重要性を感じ取った貴重なセミナーだったと思います。


会場風景


第3回大分地方会報告
 世話人:国立別府病院副院長 武藤庸一

 第1回、2回は、国立大分病院副院長の室豊吉先生のご尽力で大分市で開催されました。地方会の会則もようやく出来上がりつつある段階で、事務局は国立大分病院に置いていただいております。
 今回の第3回は当院が当番となって、平成15年2月22日に別府市で行われました。諸般の経済的理由で会場設営から運営まで自前で行わねばならない学会となりましたが、休日にもかかわらず、当院職員の方々に快くご協力いただきました。寒中小雨が降る中、しかも土曜日の午後に273名もの方に参加いただきました。
 まず、NTT東日本関東病院の坂本すが看護部長に「クリティカルパスの電子化 及び 医療記録との関連」について特別講演をしていただきました。今はただ指をくわえているだけの病院ではありますが、将来を夢見て聞き惚れていました。続いて、効率的で安全な医療を目指して10題の一般演題の応募があり、活発な討議を交えて発表が行われました。最後に、「これからの医療連携 〜問題点と展望〜」と題してシンポジウムがおこなわれました。国立大分病院の室豊吉副院長に座長をお願いして、4名のシンポジストに講演をしていただきました。患者のためには、敵を知り、己を知ることが肝要であると感じました。
 いま医療の質が幅広く問われております。患者さんが安心して医療を受けられるように、医療者は安全で、なお且つ確実な、また効率的な医療を提供していかねばなりません。県内の医療者が集まり、医療をマネージメントする手法やアイデアを討議し、また情報収集の場として、今後更にこの地方会が発展していくことを祈念します。

会場風景