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2002年12月1日          医療マネジメント学会News Letter            第10号(5)
第1回クリティカルパス実践セミナーin熊本報告
−クリティカルパスの概念・必要性の理解と
             作成活用能力の向上−
         国立熊本病院研修部長 野村一俊

 本セミナーは、クリティカルパスの概念・必要性の理解と作成能力の向上を目的として企画され、その第1回が、平成14年10月9日,10日の2日間熊本市の国立熊本病院地域医療研修センターで開催されました。今回は、定員50名(一施設より医師と看護師等2名一組)で募集しましたが、希望が多く、最終的に全国30施設より60名の参加となりました。
 このセミナーの最大の特色は、グループワークで標準クリティカルパス作成ソフトを用いて実際にクリティカルパス作成を行い、参加者全員で討議を行うことにあります。グループワークでのクリティカルパス作成時間は、2時間足らずでしたが、各グループとも真剣な議論が交わされ、時間内に医療者用と患者用が作成されました。討議は、パス大会の雰囲気となり、参加者同士活発な議論が交わされ、大いに盛り上がりました。終了時の参加者へのアンケートでも大変好評でした。夜も遅くまで意見交換会が開催され、睡眠時間を挟んで24時間のセミナーでしたが、大変意義あるセミナーとなりました。
第2回クリティカルパス実践セミナーin札幌報告
−クリティカルパスの概念・必要性の理解と
             作成活用能力の向上−
       国立札幌病院呼吸器科医長 磯部 宏

 10月26日(土)、27日(日)の2日間にわたってクリティカルパス実践セミナーが札幌で開催されました。約40名の方が全国から参加され、北海道地方会の役員を中心にお手伝いをさせていただきました。初日は4名の講演のあと、「クリティカルパス作成・活用の問題点と対策」というテーマでフリーディスカッションを行いました。既にパスに取り組んでおられる参加者にとっては、さらなる改善・応用への問題点の整理に、またこれから取り組む参加者にとっては基本的な知識の整理に、大変有意義な講演・ディスカッションであったと思われます。翌日は国立熊本病院で開発されている「標準クリティカルパス作成ソフト」を用いてパス作成・実習のグループワークが行われました。約3時間の短時間でしたが、各グループで医療者用・患者様用パスを作り上げ、その内容について討論が行われました。もちろん時間の関係で完成されたパスではありませんでしたが、パスを作成する過程での職種を超えたチーム医療の重要さや、パスに盛り込む診療行為の意義の再認識など、参加者にとって大変貴重な体験だったと思われます。パスの普及にとても貢献する実践セミナーでした。






第1回クリティカルパス実践セミナーin熊本報告
○日 時 平成14年10月9日(水)12:20〜10日(木)12:30
○場 所 国立熊本病院 地域医療研修センター
     熊本市二の丸1番5号
第1日目 10月9日(水)
13:00 開会式
13:10 講演T「クリティカルパスに期待されるもの」
       医療マネジメント学会理事長 宮崎久義
13:40 講演U
    「クリティカルパス作成・活用のポイント」
        国立熊本病院研修部長 野村一俊
14:40 講演V「クリティカルパス作成・活用の実際」
        国立熊本病院看護師長 村上梅香
15:20 講演W 「クリティカルパスと医療の適正化」
      佐賀医科大学整形外科教授 佛淵孝夫
16:25 フリーディスカッション:クリティカルパス作成・活用の
                  問題点と対策
17:00 クリティカルパス作成ソフト配布、使用法説明
    病棟見学
18:00 第24回国立熊本病院クリティカルパス研究会参加
20:00 意見交換会

第2日目 10月10日(木)
 8:30 オリエンテーション
 8:40 グループワーク
(標準クリティカルパス作成ソフトを用いたクリティカルパスの作成・実習)
10:30 発表・討議
12:30 閉会式
第2回クリティカルパス実践セミナーin札幌報告
○日 時 平成14年10月26日(土)12:20〜27日(日)12:30
○場 所 国立札幌病院 大講堂
    北海道札幌市白石区菊水4条2丁目3番54号
第1日目 10月26日(土)
13:00 開会式
13:05 講演T「クリティカルパスに期待されるもの」
    医療マネジメント学会理事長 宮崎久義
13:35 講演U
    「クリティカルパスの概要と現況について」
    筑波記念病院副院長 松島照彦
15:00 講演V
    「クリティカルパス作成・活用のポイント」
    国立熊本病院研修部長 野村一俊
15:40 講演W「クリティカルパス活用の実際」
    国立札幌病院呼吸器科医長 磯部 宏
16:30 フリーディスカッション:クリティカルパス作成・活用の
     問題点と対策
17:30 クリティカルパス作成ソフト配布、使用法
    グループワークの進め方の説明
18:30 意見交換会

第2日目 10月27日(日)
  8:30 オリエンテーション
  8:40 グループワーク
(標準クリティカルパス作成ソフトを用いたクリティカルパスの作成・実習)
 11:00 発表・討議
 12:30 閉会式