医療マネジメント学会学術総会に引き続き、各都県において医療マネジメント学会地方会が発足し、昨年には茨城地方会、熊本地方会が、今年に入って東京地方会、長崎地方会が開催されました。そして全国5番目の地方会として、先般2月24日(土)第一回大分地方会が開催されました。
この大分地方会へ向け、まず平成12年10月12日に県内6病院より、9名の方々に当院へお集まりいただき、世話人会を開催しました。事務局を当院に置き、第一回の当番世話人を著者とし、日時を平成13年2月24日と決め準備に入りました。平成12年12月には、大分県内全病院に演題募集を兼ねたご案内を郵送しました。
2月24日(土)午後1時より、当日は、小雨というあいにくの空模様にもかかわらず、県内各地から、大分駅近くのコンパルホールに212名もの参加で、会は大盛況に始まりました。
まず著者の開会挨拶の後、今回はサブタイトルを、―アウトカムマネジメントとクリティカルパス―とし、特別講演1は「クリティカルパス:なぜ生まれたか、なにをもたらすか、そして課題はなにか」と題して大分県立看護科学大学助教授 山内豊明先生が、特別講演2は「クリティカルパス導入とその成果」と題して国立熊本病院婦長 安浪小夜子先生が、国立別府病院副院長 狩野 律先生の座長のもと講演されまし
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た。次に、一般講演は、当院副看護部長 濱田絹子が座長をつとめ、大分県立病院、大分赤十字病院、国立別府病院および当国立大分病院より、すべてクリティカルパスに関連した計6題の発表がありました。
最後に著者が司会で、「クリティカルパスを巡る諸問題」と題したシンポジウムが行われました。国立熊本病院副院長 木村圭志先生と同院整形外科医長 野村一俊先生の講演後、山内豊明先生と一般講演で発表された大分県立病院 小川三代子婦長に加わっていただき、フロアーの参加者とともに、クリティカルパスについての、熱心かつ活発な討論が交わされました。会場の都合や演者の交通の都合で、時間が午後5時までと限られてはいましたが、充実した内容で、かつ盛会裏に終える事ができ、各施設がクリティカルパスをより認識し、今後より良く活用していくに、意義ある会であったと確信しています。
今回の参加は看護婦中心のようでしたが、今後は医師を含め全職種が多数参加し、良質な医療、効率よい医療を提供し、より地域医療に貢献するよう、大分地方会を継続していきたいと思っています。
今回の地方会を開催するにあたり、会場設定や運営など不慣れな点が多く、ご迷惑をおかけしたことを、この稿をお借りしましてお詫び申し上げます。最後に世話人をはじめ関係各位のご努力、ご尽力に心より深謝いたします。
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