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2000年7月1日            医療マネジメント学会News Letter           第1号(5)
(クリティカルパス展示会場風景)

クリティカル・パス
展示会場

 クリティカル・パス展示会場は演劇ホールロビーに設置いたしました。NTT東日本関東病院の37件を筆頭に北海道・東北・関東・関西・近畿・九州は全県にわたる病院からの応募が91件、加えて自由展示として筑波記念病院の28件他10施設より22件、国立熊本病院から93件を展示し総展示数は271件におよびました。
 初日の受付開始時間から質疑開始時間までの4時間に殆どのパスの展示が終了するほどで参加意欲の高さを伺い知りました。展示内容も紙面によるものが大多数ではありましたが、京都赤十字第一病院や国立南和歌山病院などパソコンを用いての展示もあり参加者の目をひいているようでした。1日目の展示開始から公開講座終了後午後8時を過ぎても、2日目の昼食時間もパスに見入ってメモする人、写真やビデオ撮影する人々が絶え間のない状況でした。
 診療科別に6グループ編成し、1グループ毎に1時間の質疑時間を設け、婦長が進行係りを務めましたがどのグループも質疑が盛んで時間オーバーとなるくらいでした。質疑内容についても導入の経過に関すること、医師をはじめ他の医療チームメンバー(部門)への働きかけ方、パスそのものの作成方法(イラストの挿入方法等)についてなどから、2日目の外科手術のグループにおいては医師の参加が多く、治療内容やそれに伴う看護および在院日数についてなど活発に質疑が行われました。例えば「腸閉塞を外科手術にもっていく基準はあるのか?」「イレウスチューブを一週間入れて改善しなければ手術に!」、さらに病院毎の治療の違いをデータを出し合いながら検討されたり、「小児の場合、家族の不安に対して退院指導を充実させれば早く退院できるのではないか?」などの意見が出されたりしました。効果的な質疑時間でした。
 医療・看護の質の向上、インフォームドコンセント、チーム医療、在院日数の短縮、アウトカムマネジメント、などの視点から「パス」について学びも多く刺激の授受もあったことと思います。 

(責任者:山本 和子)

 国立熊本病院クリティカルパス研究会参加のご案内

   第12回 国立熊本病院クリティカルパス研究会   8月18日(金)
   第13回 国立熊本病院クリティカルパス研究会  10月18日(水)
   第14回 国立熊本病院クリティカルパス研究会  12月20日(水)

 いずれも、午後18時30分〜 国立熊本病院地域医療研修センター
 参加ご希望の方は、参加したい研究会の期日を書いて往復ハガキで学会事務局までお申し込みください。
(各回 先着30名とさせていただきます)