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2000年7月1日            医療マネジメント学会News Letter           第1号(2)
(講演中のSandra Lee Tidwell女史)

  A会場

 A会場(コンサートホール)は開会式、会長講演、特別講演、シンポジウムが行われ学会のメイン会場となりました。
開会式は宮崎会長による開会挨拶の後、熊本県医師会長柏木明先生、九州地方医務局長羽入直方氏の御二人からの来賓祝辞、潮谷知事からのメッセージの披露が会場満席の中でとり行われました。
 開会式に引き続き行われたバージニア・メイソン医療センターSandra Lee Tidwell氏の特別講演「アウトカムを改善するためのバリアンス把握」には2,000の会場席が満席になり、立ち見の参加者がでる盛況でした。国立長野病院武藤正樹氏の特別講演「日本におけるクリティカルパスの現状と課題」の後、シンポジウム「クリティカルパスの作成・活用のおける問題と打開策」が行われ、クリティカルパス作成の方法論と共に医師の役割の重要性が浮き彫りになりました。最後に研究部会報告が行われ1日目が終了しました。
 2日目は一般演題「がん」のセッションの後、国立病院九州医療センター吉田晃治氏の特別講演「DRG/PPS導入とCPについて」、国立医療病院管理研究所長谷川敏彦氏の「在院日数短縮と病院経営戦略」があり、今後の我が国の医療のあり方が示されました。昼食をはさみ宮崎久義会長の特別講演が行われ医療マネジメント学会設立の経緯と今後の学会活動の方向性が明らかにされました。総会に引き続き行われたアトラクション山鹿灯籠踊りには遠来の参加者からの喝采を浴びました。
 厚生省九州地方医務局岡田靖氏の「九州管内の国立病院・療養所のクリティカルパスの取り組みについて」の後、シンポジウム「日帰り手術のクリティカルパス」が行われ、日帰り手術の現状と問題点が討議されました。学会最後のプログラムとなった、米国グローバルヘルス財団アキ吉川氏の特別講演「変貌する医療環境と戦略的病院経営」は厳しい中にも一筋の光を見る医療マネジメント学会最後を締めくくるに相応しい講演でした。
 閉会式にも多数の会員の参加があり、学会の成功を労うと共に東京で開催される来年度の医療マネジメント学会での再会を誓い合いました。

(責任者:野村 一俊)