第5回北海道地方会
会長:札幌社会保険病院副院長 関谷千尋
第5回医療マネジメント学会北海道地方会は平成17年11月26日(土)の朝から夕方まで、北海道大学学術交流会館(札幌市北区北8条西5丁目)を会場として約100名の参加者のもとで熱心な討論をもって開催されました。
特別講演として「医療の質と安全のための組織活動」を横浜市立大学附属病院、医療安全管理学教授 橋本廸生教授から、またランチョンセミナーとして「パスを用いた外来化学療法」を函館五稜郭病院 貝塚広史外来診療部長からしていただきましたが、今求められているテーマだけに参加者から非常に喜ばれました。その他、クリティカルパス展示が5題、一般演題が23題報告されました。各報告者は日常診療が忙しい日々の中で努力し続け、その成果を北海道における医療の発展に寄与すべく報告してくれました。なかには疾患の多様さをアルゴリズム化したクリティカルパスとしたり、患者を参加させたクリティカルパスを試みるなどさまざまな創意工夫が報告されました。
最近医療を取り巻く環境には厳しいものがあり、多くの病院職員は疲れきっています。それだけに、診療内容を再点検し、より安全でより確実な、そして誰もが安心して出来る診療スタイルの確立に向け努力が求められております。今回土曜日を返上して参加された多くの方々は真摯にかつ真剣に議論を戦わせていました。知識を得る場としてだけでなくお互いの交流の場としても意味があり、会は成功したものと思われます。
第1回愛知県地方会
会長:トヨタ記念病院院長 稲垣春夫
第1回医療マネジメント学会愛知県地方会が平成17年12月10日(土)名古屋市中区にある東建ホールで開催され、初回であるにも関わらず346名のご参加をいただきました。
このたび会長を務めるトヨタ記念病院の稲垣春夫病院長が挨拶をした後、特別講演として、名古屋大学医学部附属病院 医療安全管理部助教授の相馬孝博先生をお招きし、病院が取り組む課題のひとつである「医療安全管理」について、クオリティ・マネジメントの視点からご講演いただきました。
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また、一般演題として、「医療の質の改善」「クリティカルパス」「教育・研修」「医療安全管理」「地域医療連携」「チーム医療」について、県内の医療機関から13題の発表があり、活発な質疑が行われるなど好評のうちに滞りなく閉会することができました。病院の各職種の方々が一同に会する機会が少ない中、各分野での日頃の取り組みや改善事例など、より多くの医療機関に知っていただくと共に、今後それぞれの職場での活動に繋がることを期待いたします。
第6回福岡地方会
当番世話人:国立病院機構小倉病院副院長 岡嶋泰一郎
平成18年1月14日(土)、第6回福岡地方会が国立病院機構小倉病院を当番施設として北九州国際会議場で開催されました。
今回のテーマは「この病院があるからこの街に住みたいと思われる病院づくりを目指して」というもので、あいにくの雨にもかかわらず約350名ほどの来場者がありました。小倉病院職員による祇園太鼓披露に続き、一般演題25題、シンポジウム、特別講演、また44のクリティカルパス展示が行われました。シンポジウム「地域や患者のニーズに応える病院を目指して」では医療安全、救急医療、終末期医療、医療職の研修などについて各施設の取り組みが話されました。特別講演は北九州市の医監で九大名誉教授の熊澤浄一先生に「安心して医療が受けられる街づくり〜メディカルシティを目指す北九州市の取り組み」と題し約1時間御講演いただきました。ユーモアを交えながらわかりやすくお話いただき参加者も熱心に聴講していました。本学会は、北九州市を始め多くの団体に共催いただき盛会裏に終了しました。
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