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2003年5月1日          医療マネジメント学会News Letter            第12号(5)
第6回クリティカルパス実践セミナーin仙台報告
−クリティカルパスの概念・必要性の理解と作成活用能力の向上−
    国立仙台病院外科医長 齋藤俊博

 第6回クリティカルパス実践セミナーin仙台「テーマ:クリティカルパスの概念・必要性の理解と作成活用能力の向上」が平成15年3月8日(土)、9日(日)の2日間国立仙台病院で開催されました。受講者は東北を中心に北海道、関東地区より100名以上の申し込みの中から、88名に限定し、8グループを形成しました。初日は宮崎久義理事長、山内豊明教授、垣田清人先生、村上梅香先生、野村一俊先生の講演5題と活発なフリーディスカッション(コメンテーター:磯部 宏先生、長島英幸先生、日下部 明先生、斎田トキ子先生、芳賀克夫先生)後、夜の意見交換会も大変盛り上がりました。また翌日のクリティカルパスの作成・実習グループワークではクリティカルパスの出来上がるのが時間指定の12時を過ぎるグループがありましたが、発表・討議は活発で、中でもグループ6の「アルコール依存症(離脱症 状)」の発表は短時間の割には内容が素晴らしいと賞賛され、その他のグループにおいても有意義な2日間でした。

会場風景

第7回クリティカルパス実践セミナーin金沢報告
−クリティカルパスの概念・必要性の理解と作成活用能力の向上−
     富山県西能病院副院長 増田 明

 お隣の金沢でのセミナーだからと気楽な気持ちで参加しましたが,広島,三重,新潟など遠方の参加者が多いと聞き,クリティカルパスに対する熱意を感じるとともに,医療マネジメント学会の底力を痛感しました。1日目の各講師の講義(座学)は最新のデータにあふれ,クリティカルパスの日々の進歩を感じとれました。夜の意見交換会は,各グループで,熱気あふれる意見交換会となり,うち解けた雰囲気で瞬く間に時間が過ぎました。2日目のグループワークは,まさに実践形式で,テーマを決めて医療者用および患者用パスを作成できました。このグループワークがなかったら,クリティカルパスの理解が十分にできなかったであろうし,今後のクリティカルパス作成の意欲もわかなかったと思います。宮崎久義理事長およびその協力者のもと,極めて良くマネジメントされたセミナー運営がなされ,参加できて大変満足した2日間でした。

会場風景
地方会報告
第3回長崎地方会報告

代表世話人:国立病院長崎医療センター副院長
                  向原茂明
 今年も、2月15日(土)に県内より約400名の参加を得て医療マネジメント学会長崎地方会がシーハットさくらホール(大村市)で開催されました。今年のテーマは、「クリティカルパスの展開とリスクマネジメントの実際」で、多くの演題が集まりました。 特別講演は『リスクマネジメントとクリティカルパス、そして両者でめざすもの』と題して九州大学大学院医学研究院 医療経営・管理学講座 助教授 鮎 澤 純 子先生にお願いして行われました。いつも通りのハイテンポで、歯切れの良い講演で、聴衆は勉強になり、大盛況でした。
 一般演題は9題で、年々その内容と質がアップしてきております。シンポジウムは、「リスクマネジメント活動の推進を図るために」をテーマに行われました。発表施設としては、健康保険諫早病院、長崎大学病院、佐世保中央病院、国立川棚病院、国立長崎医療センターから各々発表があり、県内での取り組みがディスカッションされました。
 この医療マネジメント学会長崎地方会は、今回で3回を迎え、参加者も400名となったことより、来年からは、会場を順次諫早市、長崎市、佐世保市、大村市とすることにいたしました。


会場風景


第2回千葉地方会報告

   世話人:国保旭中央病院院長補佐 浅田 学

 平成15年2月22日(土)午後1時より、国保旭中央病院にて開催しました。当番世話人の浅田が急病のため、武者会長のご指導のもと副院長の田中信孝が世話人代行を努めました。当日は雨で、参加者が少ないのではと気をもんでいましたが、169人の参加を得、熱気あふれた会になり、うれしい限りでした。一般演題のテーマは、クリティカルパス、医療事故防止、医療連携など14題で、いづれも興味ある発表、ためになる発表が続きました。一般演題の発表のあとで、特別講演として、NTT東日本関東病院副院長の小西敏郎先生により「電子カルテとクリティカルパスで医療が変わる」と題して、お話いただきました。大変わかりやすく、かつ盛りだくさんの内容のお話で、時間がもう少しあればよかったのに、と残念でした。この会に参加されたことで、だれもが、医療マネジメントの大切さを感じられたことでしょう。第3回は、新しく会長となられた千葉労災病院の深尾立院長先生が世話人をおひきうけくださることになりました。さらに有意義な会になるであろうと期待されます。