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2004年9月1日          医療マネジメント学会News Letter            第18号(2)

学会の明るい将来を予感
第6回医療マネジメント学会学術総会のご報告

    第6回
  医療マネジメント学会
   学術総会会長
      原田 英雄

(香川労災病院 院長)

 去る平成16年6月18、19日の2日間、香川県高松市において第6回医療マネジメント学会学術 総会を開催する機会を与えていただき、心から感謝申し上げます。学会期間中のみならず、その前後の時期を通じて多くの方々の御指導・御支援をいただき、お陰様で、大過なく責任を全うすることができました。
 本学会の凄さは、理事長、役員を含めて会員の方々が手弁当で駆けつけて、講演、司会、座長、そのほか雑用に到るまで支援してくださることだと思います。成長期の若々しい“いぶき”を共感させていただきました。
演題募集に応えて、非常にレベルの高い多数の研究発表を御応募いただきました(588題)。梅雨の期間中でしたが天候にも恵まれ、地方における開催にも拘わらず、全国津々浦々から約2,900名の方々に御出席いただきました。 発表に続く質疑応答も非常に活発で、時間が不足するくらいでした。質疑に際して、すでにマイクの前に行列ができる習慣が身に付くのもさして遠い未来ではないと実感しました。参加者のうち、921名が中国・四国在住の方々でした。これを機会に、同好の士がさらに増えることを願っております。 学会運営の面でいくつか御不便をお掛けしたことと存じますが、何卒、御寛容いただきたいと存じます。課題は役員会にも提言し、以後の総会で活かしていただくように努力したいと存じます。
“会員数は約3,600名、今もなお増加中”と、理事長が挨拶で発表されましたが、質・量ともに上り坂で、学会の明るい将来を予感致します。 感謝とともに会員の皆様の御活躍を心からお祈り申し上げます。
          岩尾總一郎 先生(上段)
  特別講演(サンポートホール高松)


シンポジウム(香川県県民ホール)

    第6回
  医療マネジメント学会
総括実行委員長
      藤本俊一郎

(香川労災病院
    脳神経外科部長)

第6回医療マネジメント学会学術総会は会員の皆様のご協力、ご支援をいただき、また全国から約2,900名の参加を得て、盛会裏に終えることができましたことを心から感謝申し上げます。
 特別・招待・教育・基調・会長講演、シンポジウム・パネルディスカッション、プレナリーセッション、ランチョンセミナーが44題、一般演題が386題、クリティカルパス・ポスターが202題の、あわせて632題をご発表いただきました。いずれの講演も好評でしたが、なかでも「医療提供体制―今後の展望―」(岩尾總一郎 厚生労働省医政局長)、「DPC導入の評価と今後の課題」(松田晋哉 産業医科大学教授)、「医療機能評価機構の求めるもの ―保留事例から学ぶ―」(大道 久 日本医療機能評価機構理事・評価委員長)では聴衆が会場一杯でした。一般演題の内容としては多いものからクリティカルパス(IT化を含む)164題、安全管理94題、感染対策36題、医療連携29題、NST・褥瘡25題、経営改善16題、患者サービス13題の順でした。特に一般演題においては議論が白熱し、時間が不足する会場が続出しましたが、座長はじめ皆様のご協力で問題とはなりませんでした。
 運営面では会場が「サンポートホール高松」と「香川県県民ホール」の2会場であったため、同じ発表内容が両会場にまたがることがないよう予め調整することで対応させていただきました。予想をこえた当日参加者(882名)および入会者があったため、抄録集が途中でなくなる事態となり、大変ご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます。一方、玉藻公園内の披雲閣における一杯100円の讃岐うどんの販売は好評でした。
 今回、学術総会を主催して「医療現場におけるチーム医療の浸透」と「医療の質改善に向けての医療者の情熱」を実感いたしました。今後もクリティカルパスを中心とした医療全体を対象とした医療マネジメント学会の活動がさらに重要性を増すものと思われます。
 当院におきましても「継続した医療の質の改善」を図り、その成果を第7回医療マネジメント学会学術総会(博多)で報告させていただきたいと考えています。博多で皆様にお会いできるのを楽しみにしています。


クリティカルパス展示