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(6) 2002年2月1日         医療マネジメント学会News Letter            第7号
第2回福岡地方会報告
世話人:国立病院九州医療センター副院長
吉田 晃治
 医療マネージメントに関しては時代の趨勢として種々報告され、特にクリティカルパス(CP)、リスクマネージメント、患者サービス、医療の質向上・均質化、効率的な医療の提供、在院日数短縮などが叫ばれております。今回の福岡地方会のメインテーマは「新時代の医療を目指して」−クリティカルパス導入期から応用期へ− と致しました。期日は2002年1月19日(土)午後、第1回地方会と同様本院講堂で開催致しました。特別講演:産業医科大学公衆衛生学松田晋哉教授「DRG(診断群分類)とクリティカルパス」と題し、世界のDRG・DRG/PPSの動向、今後わが国が実施して行こうとしているDRG/PPSのPPS(予見的包括払い制度)とは直結しない日本版DRGに対する基本的な考え方、共通言語としての意義、診断群分類に対応したCPの位置づけと積極的な導入についてご講演いただきました。シンポジウム:「クリティカルパスと看護記録・診療録の一体化」と題し、問題点、改善方法、実施上の工夫について看護婦、医師、医事課(法律を含めたこと)などによる討論が行われました。一般演題:多岐に亘る11題を参加者全員を交えたディスカッションが行われました。
 参加者は約150名とやや少な目でしたが、熱気溢れる学会を行うことが出来、今後本会が益々発展、成熟してくものと期待しております。最後に参加いただいた多くの方々、そして手作りの会でご協力いただいた本院の職員の皆様方に心から感謝申し上げます。



シンポジウム風景







第2回長崎地方会報告
世話人:国立病院長崎医療センター診療部長
向原 茂明
 第2回医療マネジメント学会長崎地方会が、1月26日(土)大村市シーハット櫻ホールで開催されました。朝からの大雨に関わらず、参加者は、昨年を上回る390人をかぞえました。
 今回のテーマは、「効果あるリスクマネジメントとは?」をメインテーマに、特別講演に、杏林大学保健学科教授川村治子氏と日本大学法医学教授押田茂實氏をお招きしました。
 講演1で川村氏のテーマは、「与薬(注射と内服)エラーと転倒・転落の発生要因と対策」と題し、注射と内服のエラーを対照的に比較検討することで、その原因がより明らかになり、対策が立てやすいこと。転倒・転落については、患者要因と、看護者要因に分けて対策を考える必要があると述べられました。
 講演2に登壇した、押田氏は「実例に学ぶ医療事故とリスクマネジメント」と題し、自作自演のビデオを用いた講演に会場は、爆笑の渦となりました。クレームが付いた時の対応を法律の解釈を織り交ぜながら、わかりやすく講演を頂きました。 その後一般演題8題が行われ、最後に、地方会世話人向原茂明の司会で、長崎大学看護部、国立長崎医療センター医師、国立川棚病院薬剤部、特別講師2名によるシンポジウムが行われました。リスクマネジメント組織の、理念、専従職員の必要性、電子カルテでリスクが減るか、事故後の対応での院内体制の整備と役割分担などのディスカッションがフロアを交えて行われました。時間が足らず、参加者からもう少しとの声も聞かれましたが、次回の開催を期待して閉会となりました。
 今回のテーマについて、各病院とも関心が高く、病院の院長等の出席も多くなりました。第3回の企画に向けて充実した内容をと、準備委員気持ちを新たにしています。


シンポジウム風景


事務局移転のご案内
   平成14年1月1日からの御連絡は下記へお願いします。   

医療マネジメント学会事務局

〒862-0901 熊本市東町4-11-1
     国際保健医療交流センター内
     TEL:096-360-9099
     FAX:096-367-9001
     E-Mail:kensyu@silver.ocn.ne.jp

−書籍のご案内−
「新たな医療連携の実践−その現状と方策−」
企画・編集:武藤正樹

(医療マネジメント学会医療連携セミナー企画委員会委員長)
発行:株式会社じほう B5判/192頁/
定価3,150円(本体3,000円)
医療連携は、診療報酬改定の影響もあり、病院関係者の最近の大きな経営トピックスのひとつです。また、地域医療連携とそのマネジメントは医療の継続性や医療の質の向上にとっても重要なキーワードでもあります。本書は、医療マネジメント学会の医療連携セミナーで取り上げたテーマや事例を基にまとめました。医療連携に取り組み実践するための手引き書としてご活用下さい。
問い合せ・申込先:
   株式会社じほう販売局
   〒101-8421東京都千代田区一ツ橋2-6-3一ツ橋ビル
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