北海道地方会設立記念学術総会開催報告 事務局代表: 国立札幌病院 呼吸器科医長 磯部 宏
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平成13年5月19日に医療マネジメント学会北海道地方会設立記念学術総会を、国立札幌病院の大講堂で開催致しました。当初の見積もりを大きく超過する297名(特別講演の先生を含めてちょうど300名)の参加になり大盛況でした。第1部は記念講演で、筑波記念病院の松島照彦先生より「21世紀のクリティカルパス−その現状と今後の展開−」、NTT東日本関東病院の坂本すが先生より「クリティカルパスの導入を成功させるために」、松原徳州会病院の篠崎伸明先生より「クリティカルパスとコストマネジメント−日帰り手術例を通して−」の3題の講演がありました。たいへん興味深く、また新鮮な内容でした。
次いで事例発表として北海道内で早くからクリティカルパスに取り組んでいる3施設の看護婦さん(国立札幌病院呼吸器科病棟の高本弥生さん、新日鐵室蘭総合病院第7病棟の小飯田由美子さん、市立札幌病院産婦人科病棟の白土瑞江さん)から日頃の成果が発表されました。
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最後に「クリティカルパスの導入をめぐって」というタイトルの記念シンポジウムを行いました。これは市立札幌病院の磯野雪子さんと東札幌病院の鈴木美好さんからのクリティカルパス導入に関する2題の話題提供の後、記念講演をお願いした3先生も加わっていただき、質問主体のシンポジウムとなりました。あまり積極的でない医者への対応(?)から具体的な導入の仕方や記載内容まで、また当日の参加者を反映してかクリティカルパスと看護記録の問題など、時間を超過する討議がすすめられました。
また同時に9施設からのクリティカルパスの展示供覧の場を設けましたが、展示場所が手狭だったため、十分供覧できなかったのではと心配しております。ただ各施設にはその後いくつもの問い合わせがあるとのことで、十分活用されたと思っております。
盛りだくさんではありましたが、たいへん充実した内容であり、60名の方がその日に本学会へ新規加入されました。今後も北海道の医療の質の向上をめざし地方会活動を盛んにさせたいと考えております。まずは10月6日の第1回地方会を充実させるべく準備を進めております。
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東北地方会設立総会開催報告 世話人 : 国立仙台病院 副院長 桜井 芳明
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会の目的を医療の質の保障、医療供給体制の合理化、患者満足度の向上等に置いた「医療マネジメント学会」の地方会を東北にも立ち上げ、患者サービス、医業経営のノウハウの研究等を進める学術集会を作る機運が高まり、去る6月30日(土)、国立仙台病院でその設立総会が開催された。本学会会員を主に、東北地方の主な病院長宛に案内状を送付したが、Faxでの出席予定者が372名となった。
会場は大会議室(収容320名)、及びテレビ同時中継で第一会議室(100名)を使用し、当日は約400名の参加者を得た。
総会のプログラムは、宮崎理事長の全面的な御援助、御助言を賜り、まず設立記念講演会として、国立長野病院副院長武藤正樹先生の「21世紀のクリティカルパス−その現状と今後の展開」、NTT関東病院依田安代婦長の「クリティカルパス導入を成功させるために」及び国立熊本病院整形外科医長野村一俊先生の「アウトカム・マネジメントとクリティカルパス」。
次いで「事例報告並びにシンポジウム−クリティカルパスをめぐる諸問題」が行われた。
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演者は、県内の塩釜市立病院中嶋満枝氏、公立志津川病院高橋るり子氏、東北大学病院猪股千代子氏、仙台整形外科病院穴井邦子氏、国立仙台病院佐藤早苗氏、及び福島県竹田綜合病院佐原正起先生が発表した。
竹田病院では積極的にパスを導入した結果、在院日数は減ったが、ベット稼働率も低下し、病院収入も一時低下した事例が報告された。その後、積極的に病診連携、救急医療を活性化することにより、現在では医業経営も正常化した例が報告され、パス導入のノウハウが討論された。
最後に議事総会が開かれ、会則及び会の名称(東北地方会とする)が決まり、第1回の地方会を11月17日(土)、仙台にて開催されることが採択され、成功裏に会は終了した。
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第1回鹿児島地方開催報告 世話人:鹿児島大学医療情報部教授 熊本 一朗
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去る8月11日(土)に鹿児島市民文化ホールにおいて、「第1回鹿児島地方会」が県内外から400名以上の参加者を得て開催されました。リスクマネジメント、クリティカルパスという今日喫緊の課題について、国立病院を中心に口演発表が行われ、活発な討論
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が行われました。また、特別講演として、日本医科大学常任理事の岩崎栄先生から「良い病院経営は良質な患者サービスから」というテーマで、通信衛星利用による双方向性の講演をいただきました。
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