熊本地方会レポ−ト 世話人:国立熊本病院副院長 木村 圭志
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▲医療マネジメント学会理事長(宮崎院長)挨拶
医療マネジメント学会学術総会を 平成12年6月に国立熊本病院が主管にて熊本県立劇場で開催致しました。 その後各県あるいは各地域で地方会の発足があり、 先ず茨城地方会が先般開催されたとのことです。 熊本では熊本地方会の開催に向け準備を進めていましたが、 先般11月25日 (土) に第1回医療マネジメント学会熊本地方会が開催されました。
この熊本地方会の準備は8月から始め市内公的病院や県内の主要病院の方々に呼びかけ実行委員会を10月30日に開催致しました。 14病院から委員の方々に参集願い、 講演やシンポジウムのやり方と会の運営について協議して頂きました。
11月25日 (土) 午後1時からニュースカイホテルに278名の一般参加者が集い会場は熱気に包まれました。
▲受付風景
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先ず医療マネジメント学会理事長で国立熊本病院の宮崎院長が挨拶されて開会し、 講演第1は 「クリティカルパス導入を成功させるために」 と題してNTT東日本関東病院看護部長 坂本すが氏が講演され座長を国立熊本病院 高嶋看護部長が務めました。 講演第2は 「クリティカルパスとアウトカムマネジメント」 と題して国立熊本病院整形外科医長 野村一俊氏が講演され座長を小国公立病院 松村院長が務められました。 更に一般講演では座長を熊本赤十字病院 東副院長と熊大病院 高宗看護部長が務められ、 公立玉名病院、 熊本市民病院、 熊本労災病院、 熊本セントラル病院、 熊本赤十字病院から計5題の発表がありました。 最後に済生会熊本病院 千田整形外科部長と国立熊本病院 岡野婦長が座長を務められて 「クリティカルパスをめぐる諸問題」 と題してシンポジウムがもたれ、 済生会熊本病院の北岡朋子氏、 熊本リハビリテーション病院槌田義美氏、 国立熊本病院 村上梅香氏が夫々に発表し、 更にNTT東日本関東病院の坂本すが氏がコメンテイターとして討議に参加されました。 フロアーからの発言も多く活発な意見交換があり、 互いにクリティカルパスについて理解を深めることが出来ました。
▲会場風景
今回の熊本地方会は当院職員が主として準備した謂わば手作り学会でありましが、 その為か改まった雰囲気がなく、 どのセッションでも質疑や追加発言が多く医療に係る多職種の方々の参加された医療マネジメント学会らしいユニークな発表の場となりました。 今後も再度開催して熊本地域の医療の推進に寄与したいものです。 ここに関係の皆さんの御努力に感謝して稿を終えます。
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東京地方会設立記念セミナー開催状況 会長:東京都老人医療センタ− 熊川 寿郎
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医療マネジメント学会東京地方会は、東京を中心に活動する医療マネジメント学会会員および有志の医療関係者が集まり平成12年10月26日に設立されました(詳細は学会ホームページをご参照下さい。)。親学会である「医療マネジメント学会」と同様に、東京地方会においても研究の主体は現場と考え、医師・看護婦はもとより、薬剤師、技師、ソーシャルワーカー、栄養士、病院事務、学生および製薬企業などの医療産業に従事する方々にも広く参加していただきたいと考えています。
平成12年12月9日(土)、「クリティカルパスの意義と導入のコツ」をテーマに医療マネジメント学会東京地方会設立記念セミナーが東京都老人医療センター(東京都、板橋区)の養育院記念講堂において開催されました。セミナー参加者は約140名で、その内訳は医療関係者が80人、製薬企業などの医療産業関係者が50名、経営コンサルタント・マスコミ関係が10名でした。
セミナーの第1部(クリティカルパス up-to-date)の講演1では「クリティカルパスと病院マネジメント」と題して慶應義塾大学医学部医療政策・管理学教室専任講師 池田俊也先生が講演されました。池田先生が2000年3月に訪れた米国東海岸の3病院(ジョンスホプキンス大学病院、ペンシルバニア大学病院、マサチューセッツ総合病院)でのパスの活用状況が報告報告されました。
講演2では「クリティカルパスの現状と課題」と題
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して国立長野病院副院長 武藤正樹先生が講演されました。全国の病院におけるパスの取組状況の報告とともに、アウトカムマネジメント・EBM・電子カルテ・地域連携など最近のトピックスとパスの関連についての解説がありました。また医療改革の流れの中でパスが病院の組織改革・職員の意識変革のツールとしてその導入効果が期待されていることを強調されました。
セミナーの第2部(実践報告・シンポジウム)においては、講演3で大都市中核病院のパスの取組について「NTT関東病院におけるクリティカルパス」と題してNTT関東病院看護部長 坂本すが先生、講演4で地域中核病院のパスの取組について「筑波記念病院におけるクリティカルパス」と題して筑波記念病院副院長 松島照彦先生、講演5で高齢者急性期病院のパスの取組について「東京都老人医療センターにおけるクリティカルパス」と題して東京都老人医療センター 熊川寿郎先生による実践報告がありました。
講演終了後には40分間のQ&Aタイムがとられました。会場からの質問に答える形で熱心な討議が進められました。この記念セミナーには製薬企業をはじめとする多くの医療産業関係者が参加しており、「薬剤処方をどのようにパスに組み込むのか」「使い捨て器具をどのように選択するのか」など今まであまり注目されなかった問題についての議論が印象的でした。今回の記念セミナーでクリティカルパスが、病院から地域へ、医療から介護へ、そして医療産業界へと広く展開していることを改めて認識することができました。
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