医療マネジメント学会の活動の一環として第1回医療連携セミナ−が企画委員会(委員長 武藤正樹 国立長野病院副院長)が主体となり昨年7月29日(土)13:00から国立医療・病院管理研究所(東京都新宿区戸山)において開催されました。この領域における関心の度合いは高く、定数100名に対し200名を超える方々の参加がありました。
基調講演として国立医療・病院管理研究所医療政策研究部長 長谷川敏彦先生による「地域医療連携の現在と未来」と題して医療連携の理論構築とマトリックスが紹介されました。今後の連携の在り方を示すものでした。
事例報告では東京大学病院の画期的な退院支援システムの紹介とその成果、国立長野病院の紹介率を向上させる為の実際的な方策の紹介、板橋区医師会における在宅患者をとりまく病診連携の実情と課題、続いてクリティカルパスを生かした病診・病病連携と題して新しい概念である連携パスの実際が国立熊本病院から発表され熱心な質疑応答がくり返されました。
最後に特別発言があり、特に厚生省保険局医療課 梅田企画官から今後の保険診療の方向性について発言があり、参加者一同有意義なセミナ−を終えることが出来ました。
会場風景
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プログラム
13:20 開 会
医療マネジメント学会理事長 宮崎久義
13:30 基調講演
「地域医療連携の現在と未来」
国立医療・病院管理研究所医療政策研究部長
長谷川敏彦
14:30 <休 憩>
14:40 事例報告・シンポジウム
@「東大病院における退院支援−逆紹介システム・退院支
援システム・在宅医療コ−ディネ−タ−の有用性−」
東京大学医学部附属病院医療社会福祉部 田村孝雄
A「国立長野病院における紹介率アップ作戦」
国立長野病院副院長 武藤正樹
国立長野病院地域医療連携室 金井昌子
B「在宅患者登録制度等による板橋区医師会員との病診連携」
板橋区医師会病院内科部長 河村雅明
C「クリティカルパスを生かした病診・病病連携について」
国立熊本病院整形外科医長 野村一俊
《特別発言》
厚生省保険局医療課企画官 梅田 勝
富士通長野システムエンジニアリング 細野正志
ケアネット株式会社企画開発部長 米道利成
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