(第1回セミナー)   (第2回セミナー、茨城地方会)   (熊本地方会、東京地方会)   (分科会、長崎地方会など)
   2001年1月1日            医療マネジメント学会News Letter           第2号(1)
医療マネジメント学会
第2号  2001年1月1日発行
News Letter
発行 医療マネジメント学会事務局
〒860-0008 熊本市二の丸1番5号
        国立熊本病院内
TEL096-353-6501 FAX096-325-2519
 −あいさつ−

 医療マネジメント学会
 理事長   宮崎久義

 21世紀の初年を迎え、会員各位におかれましてはますます御清栄のこととお慶び申し上げます。
早いもので医療マネジメント学会が発足して3年目に入りました。学会としては医療の質の向上を求めてこれまで取り組んできたクリティカルパスをはじめリスクマネジメント、医療連携、電子化等々、医療の現場における各種の課題の研究、提案を行って参りたいと存じます。
 医療界は今後、さらに大きな転換を求められてくる
ことが考えられます。医療に携わる私共がしっかりと現実をみつめ、将来を考えて取り組んでいくことが望まれます。
本年の学会活動としては第3回医療マネジメント学会学術総会(会長 NTT東日本関東病院長 小林寛伊先生)が 6月8日、9日の2日間にわたりパシフィコ横浜で開催されます。すでにプログラム作成も進行しているところですが、会員各位の熱心な発表が期待されます。 昨年から各地方会の設立が次々と行われ、学会活動が広く認知されてきました。まだ発足していない地域がありましたら是非取り組んで頂きたいと思います。 医療連携セミナ−をはじめとした各種セミナ−、アウトカムマネジメント等分科会の活動も軌道にのって参りました。各位の御指導、御支援の下に更に発展することを願っています。 最後になりましたが会員の皆様の今後ますますの御発展とご健勝をお祈り申し上げます。


第1回医療連携セミナ−開催報告

 医療マネジメント学会の活動の一環として第1回医療連携セミナ−が企画委員会(委員長 武藤正樹 国立長野病院副院長)が主体となり昨年7月29日(土)13:00から国立医療・病院管理研究所(東京都新宿区戸山)において開催されました。この領域における関心の度合いは高く、定数100名に対し200名を超える方々の参加がありました。 基調講演として国立医療・病院管理研究所医療政策研究部長 長谷川敏彦先生による「地域医療連携の現在と未来」と題して医療連携の理論構築とマトリックスが紹介されました。今後の連携の在り方を示すものでした。 事例報告では東京大学病院の画期的な退院支援システムの紹介とその成果、国立長野病院の紹介率を向上させる為の実際的な方策の紹介、板橋区医師会における在宅患者をとりまく病診連携の実情と課題、続いてクリティカルパスを生かした病診・病病連携と題して新しい概念である連携パスの実際が国立熊本病院から発表され熱心な質疑応答がくり返されました。  最後に特別発言があり、特に厚生省保険局医療課 梅田企画官から今後の保険診療の方向性について発言があり、参加者一同有意義なセミナ−を終えることが出来ました。

会場風景


プログラム

13:20 開 会
    医療マネジメント学会理事長 宮崎久義
13:30 基調講演
   「地域医療連携の現在と未来」
    国立医療・病院管理研究所医療政策研究部長
    長谷川敏彦
14:30 <休 憩>
14:40 事例報告・シンポジウム
  @「東大病院における退院支援−逆紹介システム・退院支
   援システム・在宅医療コ−ディネ−タ−の有用性−」
     東京大学医学部附属病院医療社会福祉部 田村孝雄
  A「国立長野病院における紹介率アップ作戦」
     国立長野病院副院長 武藤正樹
     国立長野病院地域医療連携室 金井昌子
  B「在宅患者登録制度等による板橋区医師会員との病診連携」
        板橋区医師会病院内科部長 河村雅明
  C「クリティカルパスを生かした病診・病病連携について」
     国立熊本病院整形外科医長 野村一俊
 《特別発言》
    厚生省保険局医療課企画官      梅田 勝
    富士通長野システムエンジニアリング 細野正志
    ケアネット株式会社企画開発部長   米道利成