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   2001年11月1日          医療マネジメント学会News Letter            第6号(4)
セミナー開催報告
第4回医療連携セミナー開催報告
−急性期病院の外来と医療連携−
国立長野病院 副院長 武藤正樹
 第4回医療連携セミナーが9月1日、国立医療・病院管理研究所で開催された。本セミナーは毎回200名以上の参加を得て、ご好評をいただいているセミナーである。さて、今回のセミナーのテーマは「急性期病院の外来と連携」として、基調講演には国立医療・病院管理研究所の医療政策研究部長の長谷川敏彦氏にご講演いただいた。長谷川部長によるといまや入院で行っていた診療機能が病院の外来へ、さらに診療所へ、さらには在宅へと医療の技術進歩もあって急速に移行している。たとえば病院外来で化学療法や手術がおこなわれ、在宅で血圧やピークフローが常時記録され、オンラインで診療所へ送られる時代である。これからは病院外来、診療所外来、在宅医療が緊密で継続的な連携ネットワーク構築が医療制度改革の中でも重要テーマとして問われていくだろうと述べた。  基調講演に引き続く事例発表では、国立長野病院の武藤は同病院で外来化学療法は前年にくらべても倍増していることを例にあげて、今後の急性期病院の外来は通院治療センター化、外来手術センター化、高度な検査センター化する予測をのべた。相沢病院の相沢理事長も同院における救急医療部門整備の取り組みを紹介し、「救急医療部門が不採算とおもわれがちだが、決してそうで

会場風景

会場風景

はなく、民間病院でも急性期病院としての生き残りには 救急部門整備がぜひとも必要である」と強調した。また、竹田綜合病院の東瀬経営企画課長は同院における紹介率向上の取り組みと、来年4月に計画している外来分離構想について述べた。 急性期病院の外来分離はいまや全国的な規模で広がっている。病院の外来を分離するメリットとして、分離した外来は診療所となるので、診療収入が病院外来よりアップする、同時に本院の外来と分離した外来センターの機能分化が進んで、双方の外来機能が同時に向上する、分離した外来のサービス向上、アメニテイ向上が得られ外来患者数が増加するなどの点が指摘されている。 また、国立熊本病院の宮崎院長は急性期特定病院加算取得病院の立場から、入院外来比を1.5以下に抑えるには再来患者の逆紹介の推進が重要であることを述べた。最後に国立医療・病院管理研究所の筧部長は急性期病院の外来運営が急速に変化しているのを建築学的な立場から、日帰り手術センターや外来通院治療センターのあり方と、既存の設備を利用しながら行う移行形のあり方も含めて論じた。
    
プログラム
日 時 平成13年9月1日(土)13:00〜17:00
場 所 国立医療・病院管理研究所 2階大講堂   東京都新宿区戸山1-23-1
13:20 開 会  医療マネジメント学会理事長 宮崎久義
13:30〜14:30
   基調講演 「外来」の未来学          国立医療・病院管理研究所医療政策研究部長 長谷川敏彦
14:40〜17:00 事例報告      「変わる急性期病院の外来像」
    @「変わる急性期病院の外来像と医療連携室機能」 国立長野病院副院長 武藤正樹
                                    国立長野病院地域医療連携室 金井昌子
    A「急性期病院の救急医療と広域連携」        特定医療法人慈泉会相澤病院長 相澤孝夫
    B「紹介率向上と外来分離」               竹田綜合病院法人事務局経営企画課長 東瀬多美夫
    C「急性期特定病院の外来事例」            国立熊本病院長 宮崎久義
    D「これからの急性期病院の外来設計」        国立医療・病院管理研究所施設計画研究部長 筧 淳夫
       特別発言                    厚生労働省保険局医療課課長補佐 井上 肇