第26回日本医療マネジメント学会学術総会
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会長挨拶
 
第26回日本医療マネジメント学会学術総会
会 長    中房 祐司
  福岡赤十字病院 院長
 
 この度、第26回日本医療マネジメント学会学術総会を2024年6月21日(金)・22日(土)の2日間にわたり、福岡国際会議場・福岡サンパレス(福岡市)に於いて開催させて頂くことになりました。福岡での開催は8年ぶり、3回目です。充実した学術総会となるよう、鋭意準備を進めて参ります。

2020年以来、医療界はそれぞれの立場でコロナ対応に全力を尽くしてきました。社会的にはコロナの法的取り扱いが変わり、約3年にわたって続いてきたパンデミックも終わろうとしています。ただ、コロナウイルスが消滅するわけではないため、これからも小さな流行の波を繰り返すと思われます。このため、病院内での感染対策はしばらく継続する必要があります。

さて、本学術総会はクリティカルパス、医療安全、医療連携に関する話題を三つの大きな柱としています。当学術総会では、テーマを「信頼と調和による医療マネジメント 〜地域と共に質の高い、安全な医療をつくる〜」と致しました。医療の質を高めること、患者の安全を守ることは、病院が信頼を得るために最も重要な要素です。この信頼に基づいて近隣の医療機関と連携をすることができます。私たちは地域の患者さんや医療者としっかりとした信頼関係を築き、お互いに理解、協力し合いながらより質の高い、安全な医療を行う姿勢を大切にしたいと考えています。

今回のパンデミックで日本の医療提供体制の脆弱さが露呈しました。しかし、その中で私たちは様々な経験をし、多くのことを学びました。入院受け入れ医療機関では、感染急拡大時に人員、病床等を柔軟に変更できる仕組みが必要でした。また、地域内のそれぞれの医療機関は感染症の重症度だけでなく、透析、妊婦、小児などの特殊病態による役割分担を決めることも重要でした。将来の新興感染症によるパンデミックへの対応体制整備のために、コロナに関する総括は重要だと考えます。

2024年4月から医師の時間外労働規制が始まり、働き方改革は医療現場に大きな影響を及ぼすと思われます。また、若年人口の減少による医療従事者の不足も現実のものとなりつつあります。タスクシフト・シェアに留まらず、仕事そのものの効率化も重要な課題となってきました。今こそクリティカルパスやDX(デジタルトランスフォーメーション)の導入を真剣に考える時だと思われます。当学術総会では、これら以外にも医療の現場での様々な問題を議論して頂きたいと考えています。

福岡は食文化の街です。玄界灘の海の幸、水炊き、もつ鍋、博多ラーメン、辛子明太子などいくつもの名物がありますので、学術総会の合間にお楽しみ頂きたいと思います。また、学術総会終了後の土、日曜日を利用して福岡を起点とする九州の旅などを計画頂ければと考えております。多くの皆さまのご参加をお待ち致しております。
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