第21回日本医療マネジメント学会学術総会

会長:絹川 常郎(独立行政法人地域医療機能推進機構 中京病院 院長) 会場:名古屋国際会議場 会期:2019年7月19日(金)~20日(土)

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会長挨拶

会長:絹川常郎 第21回日本医療マネジメント学会学術総会
会長 絹川 常郎
(独立行政法人地域医療機能推進機構 中京病院 院長)

この度、第21回日本医療マネジメント学会学術総会を2019年7月19日(金)・20日(土)の2日間にわたり開催させていただくこととなりました。名古屋市での開催は、第10回学術総会以来、11年ぶりとなります。

今日まで、日本医療マネジメント学会は、医療現場の運営の改善に繋がる多くの分野に取り組んできました。クリティカルパスの適用による標準的な医療水準を維持しながらの労働効率の向上、いったん発生すると医療の現場に大きな負担がかかる医療事故を防止するための医療安全活動、医療者が適材適所で共働できる医療施設どうしの連携事業の推進などが最も重要な分野です。

今、日本の労働現場の最大の問題は、人手不足です。病院も例外ではありません。病院の仕事は、24時間営業が当たり前ですので、現場では職種にかかわらず人が足りません。病院経営者は、少し無理をすると労基法違反とマスコミに厳しく非難されます。世の中には病院のように24時間体制を敷く仕事といえば、警察や、消防があります。これらのサービス提供は行政の役割です。ところが病院は、民間、公的、公立を問わず、自分が稼いだお金で職員の給料を払うのが大原則です。こんな難しい条件の医療現場で、利用者の方々へのサービスを低下させずに私たちは労働環境の改革を進めなければなりません。日本医療マネジメント学会は、今日の状況を見越していた様に、このテーマに関して先に述べた病院運営の改善活動の先頭に立って取り組んできました。

ここ数年、日本で最もホットな話題である、働き方改革という視点で見ても、日本医療マネジメント学会の取り組みは、医療現場の色々な場面で、役立つはずです。そこで、第21回日本医療マネジメント学会学術総会のテーマを「私たちの働き方改革~良質で成熟した日本の医療をめざして~」としました。

メインテーマの働き方改革に正面から挑むメインシンポジウムは厚生労働省の検討会でこの問題をこれまで議論してきた方々にシンポジストとして、それぞれの論点で発言していただきます。このシンポジウムは、学会会員一同が、学術総会の最初にその問題点を共有出来るよう、1日目の午前中に開催します。そのあとで、テーマに沿った多くのシンポジウム、特別講演、教育講演などを用意していますが、この難しい問題の解決には、大勢の学会会員が学術総会に参加し、それぞれの職場で工夫したユニークな取り組みを紹介し、参加者すべてがその成果を共有することが最も重要です。今回は、一般演題でもミニシンポジウム形式のセッションを設けました。

今回の学術総会では招待講演として2名の有名講師をお招きします。医療から離れた立場で、私たちに知恵と勇気をいただく予定です。また科学技術振興機構には科学技術立国日本の未来についての特別講演を依頼しました。

学術総会の開催される7月の名古屋は、暑い時期ではありますが、梅雨は明けています。名古屋場所が開催中で、力士が町中を歩いています。種類が増えている名古屋メシはいつでも旬です。皆様にお会いできる7月でも美味しくご賞味いただけます。懇親会は名古屋市自慢の名古屋港水族館に場所を移して開催する予定です。多くの皆様のお越しを心よりお待ち申し上げます。

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