会長挨拶
- 第23 回日本医療マネジメント学会学術総会
- 会長 亀山 雅男
- (社会医療法人生長会 ベルランド総合病院 理事長)
ご挨拶
この度、第23回日本医療マネジメント学会学術総会を2021年6月25日(金)・26日(土)の2 日間にわたり開催させていただく事になりました。演題募集に関しましては、当初の2月1日から3月22日まで大幅に期間延長させていただき、お陰さまで791題の一般演題応募がありました。コロナ関連の一般演題も105題と多く、招待講演3、特別講演3、教育講演4、シンポジウム12題を企画しております。
このように、5月連休までは、本学術総会の開催形式に関しまして現地開催とオンデマンド配信にて開催するよう鋭意準備を進めてまいりました。しかしながら、予定会場であった「大阪国際会議場(グランキューブ大阪)」に、新型コロナワクチンの国直轄『大規模接種センター』が設置されました。また、大阪府においては変異株の新型コロナウイルス感染患者が高止まりし、重症患者数も確保病床を大幅に超えて推移しており、さらに全国に感染が拡大しています。
こうした状況を踏まえ、誠に残念ではありますが現地開催を断念し、【完全Webオンデマンド開催】とさせていただきたく存じます。参加者、関係者の皆様には、多大なるご不便をおかけすることになり深くお詫び申し上げます。今後も、情勢に応じて適切な対応と準備を行うよう最大限の努力をしてまいりますので、何卒ご理解とご協力の程、よろしくお願い申し上げます。
一方、コロナ禍に翻弄されている中においても、医療・介護面では容易には解決できない課題が山積しています。地域医療構想では、病院の機能を明確にしつつ再編・統合を推進し、2025 年の医療提供体制の枠組みを決めたいとしています。さらに、2040年に向けた医療の三位一体改革は、医療従事者、特に医師不足も合わせて乗り切るためのものです。大きくは、地域包括ケアシステムを深化・推進させ共生社会を構築することを念頭に、“様々な改革を通じて生産性の向上を図ることにより医療・福祉サービスが確実に提供されるようにしたい”と、国は考えています。具体的な対応策は、IoTやAIを駆使したり、外国人介護職員の雇用や、“健康寿命延伸”を目指して高齢者にも働く機会を増やす等、できるだけ公助に頼らず、まずは自助から互助、共助を基本とする仕組みづくりが求められます。
こうした背景から、今回の学術総会では、「今、医療・介護に大切なこと~変革に挑戦する~」をメインテーマといたしました。あらゆる課題は変革を経て解決されうるものであり、本学術総会において様々な観点から発表していただきますようお願い致します。