第15回日本医療マネジメント学会学術総会

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会長挨拶

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第15回 日本医療マネジメント学会学術総会
      会長 望月 泉(Mochizuki Izumi)
          岩手県立中央病院院長




 このたび、第15回日本医療マネジメント学会学術総会を岩手県盛岡市で開催させていただきます。職員一同その責任の重さを痛感し、全国からご参加の皆様に満足していただける学術総会運営を目指し鋭意準備を進めております。
「東日本大震災津波」から早2年が経過し、被災地も復興に向け歩みつつありますが、まだまだその道のりは長く険しいものと思われます。今回の学術総会は「とりもどそう あたたかい故郷を―地域との協働で拓く医療の未来―」をメインテーマといたしました。被災県での開催にあたって、復興を目指す強い思いを込めたものであり、地域との協働は、医療を通じた復興と今日の医療における諸課題解決の多くに共通するキーワードと捉え、このテーマのもと全国の医療従事者とともに議論してまいりたいと考えております。
今回の学術総会は全体で招待講演3、特別講演4、教育講演3、シンポジウム12など多数の企画を準備しております。震災に関連したものとして特別講演「震災時における感染症トータルマネジメント」、フリートークセッション「これから起こるであろう大災害に備えて」、シンポジウム「3.11から学んだこと」などを盛り込み、この震災を教訓として将来に活かすための検討が行われるよう企画しております。
今日の医療の抱える課題に関し、それを支える最も重要な人材に関することとして、招待講演「病院スタッフの処遇改善における課題と解決策案」、特別講演「医療職が働き続けられる未来に向けて」など、医療従事者の活力となるよう講演をお願いしております。
また、当学会がこれまで重点的に取り組み成果を上げてまいりました、クリティカルパス、医療の質、医療安全や地域医療連携など各分野別のテーマにつきましても、さらに具体化したチーム医療、感染対策、DPC、ICTなどの課題をシンポジウムにも取り上げ、活発な議論が行われ将来への展望が開けるものと期待しております。
招待講演では、ノーベル賞作家の大江健三郎先生を迎え「いま、なぜ 希望を語るか」と題して被災地から「希望」について講演をいただきます。毛越寺執事長の藤里明久氏には「平泉の浄土思想と世界遺産登録」と題し「浄土」の考え方についてお話しいただきます。そのほか、特別企画「おらほの町長」と題し、岩手県の葛巻町長に住民と一体となった、地域循環型の町づくり目指した取組みを紹介いただき、地域との協働を考える企画を用意しました。
今回の演題発表数は、一般演題1,002題、クリティカルパス28題の全国の皆様から非常にたくさん意欲溢れる演題のご応募をいただき感謝申し上げるとともに、学会役員、会員の皆様のご支援、ご協力をいただきましたことに厚く御礼申し上げます。
 この春からは、北三陸(久慈市)を舞台とするNHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」が放送されております。是非この機会に雄大な自然、風物や食をお楽しみいただき、豊かな人情に触れ「希望郷いわて」をご堪能いただければ幸いであります。
 6月の岩手は安定した気候で緑の美しい季節です。盛岡で活発で有意義な討論が行われることを念頭し、皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。

事務局

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