ワーキンググループ制導入によるリンクナースの意識の向上

大重育美

佐世保共済病院  ICT

【要旨】
 リンクナースは感染管理のために各部署と感染管理チーム(Infection control team; ICT)を仲介する役割の看護師である.リンクナースの活性化のために感染管理に関する4つのワーキンググループを作成し, ICTの仕事の一部を主体的にリンクナースが行うように変更した.このワーキンググループ導入前後でのリンクナースの感染管理に対する意識調査を行った.
 リンクナースになる前に感染管理に興味があった者は11人中6人であったが,リンクナースになることで感染に対する意識変化があったと殆どのリンクナースから解答があった.またワーキンググループ導入はリンクナースに仕事現場での負担増を与えているものの,その有効性に高い評価を下している結果が得られた.さらに,ワーキンググループ導入による具体的な実践活動後では,11人中10人のリンクナースで更なる意識の変化があったことから,リンクナースになるだけでは役割認識が不充分であったことを証明する結果が今回の調査で得られた.