<教育講座「クリティカルパスの見直し」>
クリティカルパスの見直しの必要性

井口厚司
国立病院機構九州医療センター泌尿器科科

【要旨】
 クリティカルパスを作成・運用することで医療の質が向上すると言われている。それ以上に大切なことは、作成した後に一定期間使用してみて検討し、見直して改訂する(PDCAサイクル)ことである。クリティカルパスを見直す方法としては、他院のクリティカルパスとの比較による見直し、EBMに基づいた見直し、DPCデータに基づく見直し、そしてバリアンス分析による見直しなどがあり、それらの方法を習得し実践することがさらなる医療の質向上に有用である。